失われた歯周組織を再生
歯肉や歯槽骨が破壊されていても、現在では再生療法という選択肢があります。外科手術時に新しい歯周組織再生治療薬等を用いて歯周組織の再生を促すことで、進行した歯周病でも抜歯せず治療できる可能性があります。
喫煙者 (ニコチン依存症とその関連疾患) | タバコを吸う人は、タバコを吸わない人に比べて歯周病を発症する率が高くなります。 |
---|---|
誤嚥性肺炎 | お年寄りや寝たきりの人たちは、飲み込む力や、気管や肺に入り込む異物を排除する機能が弱まっています。睡眠中など知らないうちに歯周病の細菌が気管や肺に入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こします。 |
ピロリ菌感染症胃疾患 | 歯周病の細菌の中には、ピロリ菌と多くの共通点を持つ悪友とも言える細菌がいます。 |
妊娠トラブル | 歯周病がある場合、早産や低体重児出産などの妊娠トラブルを起こしやすくなります。 |
脳血管疾患・心臓疾患 | 循環障害の多くは動脈硬化が原因です。歯周病の炎症が動脈硬化を促進することが分かってきています。 |
骨粗しょう症 | 骨粗しょう症は、体の骨がどんどん溶け出し骨がスカスカになってします病気です。歯周組織の炎症が進むと歯槽骨が溶けて歯がぐらつくようになりますが、骨粗しょう症の人は歯を支えるアゴの骨ももろくなっているため、その進行が加速され歯を失うリスクも高まります。 |
関節炎・腎炎 | むし歯を作り歯周病を起こす細菌は色々な毒性物質を持っており、それら細菌が作った悪い成分は血液中に入り込みます。 |
歯の表面や歯ぐきの中についている汚れのかたまりです。石のように固くなっているので、歯磨きではもうとれません。歯石の中にはたくさんのバイキンがいます。このバイキンのえさが私達の歯を支えている骨なのです。ですので、歯石を除去しないと歯周病は改善されません。
リグロスなどを使用して歯周組織再生療法をおこなっています。ご希望の方はお申し出ください。ただし再生療法に関しては、治療ができるケースとできないケースがあります。どの歯に対してもできて成功するものではありません。
再生療法リグロス 歯周組織再生治療薬を、破壊された歯周組織に塗布するなどして、歯周組織の再生を促します。
リグロスの成分は細胞を増やす成長因子です。この成長因子の作用により、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進するのが、リグロスによる歯周組織再生療法です。
基本治療では改善が見られないほど進行した歯周病の場合、外科手術による治療を行うことがあります。外科手術では歯肉を切開して、歯根の表面を直接確認しつつ、取り切れていないプラークや歯石を除去したり、歯槽骨の形を整えたりして、患者さん自身がプラークコントロールしやすい歯肉の状態にします。
歯肉や歯槽骨が破壊されていても、現在では再生療法という選択肢があります。外科手術時に新しい歯周組織再生治療薬等を用いて歯周組織の再生を促すことで、進行した歯周病でも抜歯せず治療できる可能性があります。
局部麻酔をして歯肉を切開して確実に清掃します。
Step1
細胞を増やす成長因子を成分とするリグロス(医薬品)を塗布します。
Step2
縫合して手術終了です。
Step3
抜糸します。
Step4
細胞に栄養が送られるようになり、歯周組織が再生します。
Step5
●正しいブラッシング方法の指導を受けましょう。
●正しいブラッシングによるホームケアを実践し、歯垢のないお口をつくります。
●規則正しい生活とバランスのとれた食生活をしましょう。
栄養が悪く不規則な生活を続けると、体の抵抗力が弱まり歯周病は進行します。
●硬い歯石は自分では取り除くことができません。お口の清掃の専門家のケアが必要です。
半年に一度は、歯科医院でチェックを受け、一緒に歯石の除去も受けてください。
当院では歯周ポケット内にたまった悪い汚い組織や血液膿を専門の器具を
使用して出す療法を行っております。